個人の誹謗中傷被害例

 

誹謗中傷はインターネット利用者の増加に比例して増えており、逮捕者が出たりニュースとして取り上げられることもあります。
誰の身にも起こりうることなので注意しなければなりませんし、手に負えなくなった場合には専門の機関に相談する必要があります。

 

 

誹謗中傷事件として大きな被害を生み出した事件は、本人に落ち度といえる部分が全くないものでした。
被害者のパートナーである男性が、いわゆるファイル交換ソフトを利用していたことでウイルス感染し、パソコン内の重要なデータが流出してしまったのです。
その人物は実名にてSNSサイトを利用していたために、名前から家族構成、そして勤め先と付き合っている女性まですべての情報がインターネット上にばらまかれることになってしまいました。
もっとも大きな被害を受けてしまったのは女性の側であり、流出していたファイルの中にはプライベートで撮影していた、女性の裸を含む写真などが含まれていたために、ネット社会を騒がせる大事件となってしまったのです。

 

 

頭を抱える男性

 

勤め先の事などについて、ありもしない話を流されたことで仕事に出ることが難しくなった、というケースも少なくありません。
そのような場合は、書き込んだ本人を訴える等の対応をしたくなりますが、訴える場合は相手の実名や住所などの正確な情報が必要となります。

 

その場合は掲示板などへ書き込んだ時の記録を頼りに特定することになりますが、その情報を持っているプロバイダーには、個人情報保護の観点から引き出すことは難しく、情報開示のための裁判を起こす必要が出てくるのです。
インターネット上の誹謗中傷は、広まらないよう事前に対策をすることが大切となります。

 

誹謗中傷の被害を発生させている、いわば「犯人」となる人物は、インターネット上で交流していた人物や、友人関係などに加えて、過去に交際相手だった人も多いようです。

 

近年では実名での登録を推奨するタイプのSNSなども一般的になっていますが、そのようなサービスを利用する場合には個人情報の流出には特に十分な注意が必要です。